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中国薬品 暴利の責任は「政府の怠慢」

2011年11月29日
【新唐人2011年11月30日付ニュース】中国の薬の中には、病院での販売価格がメーカー出荷時の数十倍に上るものすらあります。薬品業界に存在する暴利の原因について、専門家は当局の職務怠慢を指摘。医療に投じる予算の少なさも非難しました。
 
大陸メディアの報道によると、一部の薬は病院での販売価格が、メーカー出荷価格の数十倍に上ります。山東省の製薬会社が生産した注射液は、出荷価格は一本あたり0.32元。病院での販売価格は21.26元と値段が65倍以上に跳ね上がります。薬品業界に存在する暴利について、専門家は次のように分析します。
 
東南大学法学院・医事法学研究所 張賛寧教授:「当局の職務怠慢です。監督を怠っています。薬は他の商品と違い、暴利は許されません。一人ひとりの命に関わりますから」
 
政府が医療費予算を増やさない限り、問題の解決は難しいと指摘。
 
東南大学法学院・医事法学研究所 張賛寧教授:「中国の行政予算は世界でトップです。25.7%です。しかし医療費予算は1~2%で医者の給与も他国よりずっと低いので。医者はリベートや賄賂を要求します」
 
さらに、医療費予算の配分にも不公平さが存在します。
 
東南大学法学院・医事法学研究所 張賛寧教授:「医療費予算は少ないのに8割が公務員など少数に使われています。元官僚の医療費は上限がなく、1年で数百万使うこともあります」
 
中国の薬の暴利の背景として、ひとつは入札の際の落札価格が尋常ではないこと。また、医療従事者、製薬企業、病院などが利益を分け合うモデルが、薬品入札時の「おきて」となっているそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
-学者:中国药品暴利是政府失职.html
 

 

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